2023年10月27日
婚約指輪と結婚指輪の重ね着けが持つ意味とは? 重ね着けするメリットやデメリットをご紹介
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婚約指輪と結婚指輪には、それぞれの役割や意味があります。婚約指輪はいわば「結婚への決意の証」、結婚指輪は「ふうふである証」で、婚約指輪は求婚された人が1人で着けるもの、結婚指輪はカップルで着けるものと聞くと、違いが分かりやすいのではないでしょうか。この2つの指輪を重ねて着けると「永遠の愛を封じ込める」という意味になるそうで、近年では好んで2本で1セットのコーディネートを楽しむ人も多いようです。
婚約指輪と結婚指輪の重ね着けをすることで、手元の印象が華やかになり、気持ちも高まります。結婚式に出席する際やパーティなどを始め、夫婦でデートをする日、親族の集まり等で重ね付けをして行くと、明るく華やかなコーディネートになることでしょう。
本記事では婚約指輪と結婚指輪の重ね着けが持つ意味を理解した上で、重ね着けするシーンや重ね着けのメリットとデメリット、おすすめの組み合わせ、重ね着けする際の選び方などについて解説していきます。
婚約指輪と結婚指輪の重ね着けが持つ意味
婚約指輪はパートナーに結婚を申し出るときに贈るもので、一般的にはプロポーズを受ける側だけが手にする指輪です。婚約指輪のデザインは、中央に大きなダイヤモンドが1石あしらわれたシンプルなもの、その両サイドにダイヤモンドを装飾したもの、リングに沿って小さなダイヤモンドが散りばめられたものなど、さまざまあります。
結婚指輪はカップル同士で着けるもので、一般的には結婚式で愛の誓いとともに交換し合う指輪です。家事や仕事中など、常に身に着けることが想定されるため、シンプルなデザインのものが多いのが特徴です。
婚約指輪と結婚指輪の重ね着けには、前述のとおり「永遠の愛を封じ込める」という意味合いがあります。重ね着けの順番は先に結婚指輪、その上に婚約指輪を重ねるのが一般的で、「結婚への決意の証」を「ふうふの証」でロックしていることになります。重ね着けをすることで、二人の揺るがない絆を表現することができるのです。
この順番にこだわらずに好きな順番で着ける人もいますが、結婚指輪を普段から着けっぱなしにしている場合、自然と婚約指輪を重ねる順番が2番目になるため、先述のような重ね順の人が多い様子が伺えます。
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けするシーン
日常的に婚約指輪と結婚指輪を重ね着けしたくても、仕事の都合で婚約指輪は外さないといけないという人も多いのではないでしょうか。せっかくの婚約指輪ですので、これからご紹介する6つのシーンの時だけでも、婚約指輪と結婚指輪の重ね着けを楽しんでみてはいかがでしょうか。
6つのシーンを具体的に紹介していきます。
- 友人や家族の結婚式
- 子どもの入学式などのイベント
- パートナーとの外出
- 高級レストランなどの特別な外出
- 親族の集まり
- 同窓会や女子会
友人や家族の結婚式
既婚者が結婚式に出席する際の装いとして、婚約指輪と結婚指輪の重ね着けはとてもおすすめです。格式の高さなどに関係なく、華やかなシーンにはそれ相応の身なりで出席することはマナーの内の1つです。婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けることで手元が華やかになるため、お祝いの席やパーティなどで映えることでしょう。
マナー的な要素以外に、自分の気持ちにとってもこのようなシーンで婚約指輪と結婚指輪を着けることはおすすめです。プロポーズされた日のことや結婚式での出来事を思い返し、思わずほっこりとした気持ちになれるかもしれません。
子どもの入学式などのイベント
子を持つと七五三や入学式、卒業式など、親もドレスアップしたり、フォーマルな装いをしたりする機会が多いです。婚約指輪と結婚指輪の重ね着けはコーディネートを華やかに仕上げてくれるので、おすすめです。子どもの成長と同じく夫婦で過ごした歴史の長さも改めて実感できることでしょう。婚約指輪と結婚指輪を大切な日に着けていれば、子どもに夫婦の仲の良さが伝わるかもしれません。
パートナーとの外出
仕事が理由で婚約指輪は日常的に着けられないという場合でも、パートナーとの外出時には着ける人が多いようです。外出先で記念撮影をするようなシーンも多々あるため、指輪を着けた写真を残すこともできますし、外出のたびにプロポーズの思い出や結婚式を挙げた日のことを思い出せるはずです。
また外出時に婚約指輪と結婚指輪を重ね着けすると、パートナーからしても「自分が贈ったものを大切にしてくれている!」と嬉しい気持ちになることでしょう。
高級レストランなどの特別な外出
格式高いレストランにはドレスコードがある場合があります。ドレスコードの華やかさに相応しくなるように、婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けるのがおすすめです。また、観劇やコンサートなど、文化的な鑑賞をする日の装いにもぴったりです。
非日常が楽しめるシーンにおいて、婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けて出かけることで特別感が一層高まることでしょう。
親族の集まり
親族の集まりに婚約指輪と結婚指輪を重ね着けして行けば、親や親せきに夫婦関係が良好な印象を与えることができるでしょう。
結婚後も指輪を愛用していることが親族に伝わることで、家庭への安心感や好感を覚えてもらえる可能性があります。
同窓会や女子会
同窓会や女子会では、いつもよりも気合いを入れてコーディネートを楽しむ人も多いのではないでしょうか。婚約指輪と結婚指輪の重ね着けは、フォーマルな装いだけではなくカジュアルな装いにも取り入れることができます。その日のコーディネートを華やかに彩るために、ぜひ重ね着けを取り入れてみてください。友人たちの目に婚約指輪と結婚指輪が目に留まって、話題の種になることもあります。楽しく華やかな1日を過ごすきっかけになるアイテムになるかもしれません。
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けするメリット
手元は自分の視界に入りやすいため、気持ちを高めたい日にこそ婚約指輪と結婚指輪を身に着けるといいでしょう。重ね着けをした日は一層、パートナーの大切さや存在を感じられて、幸福感を感じられるかもしれません。
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けすることのメリットは、他にも以下の4つが挙げられます。
- 手元が華やかになる
- たんすの肥やしにならない
- プロポーズの記憶が甦る
- パートナーに喜んでもらえる
手元が華やかになる
手元は対面する人だけではなく、自分の視界に入りやすい部分であるため華やかにしていると気分が上がります。また婚約指輪と結婚指輪の重ね着けをすることで、宝石や貴金属の輝きが増し、手元が一層ラグジュアリーに彩られます。明るい気持ちで1日を過ごしたいときに、重ね着けをすると良いかもしれません。
たんすの肥やしにならない
婚約指輪は婚約期間のみに着用するものでは?と考える人の場合、購入して間もなくたんすにしまいっぱなしになると思います。本来身に着けるアイテムで高級なものですから、使わないと勿体ないと感じる日もあることでしょう。婚約指輪は婚約期間のみに身に着けるものという決まりはありませんので、「折角だから沢山着けたい」と思える場合は積極的に婚約指輪と結婚指輪を重ね着けすると良いでしょう。贈り主からしても、婚約指輪を沢山活用してもらえればうれしいはずです。
プロポーズの記憶が甦る
前述したとおり婚約指輪は一般的にプロポーズの際に贈られる指輪です。婚約指輪を着けることで恋人時代の感情やプロポーズされた日の出来事が思い出されることがあります。
結婚してパートナーと常に一緒の時間を過ごしていると、いやな部分が見えてきたり、日々の生活で苛立ちを感じたりする事もあるでしょう。そんなときに婚約指輪を見れば、今まで共に過ごした大切な出来事を思い出して、気持ちが和らぐかもしれません。
パートナーに喜んでもらえる
自分が贈ったものを愛用してもらっていると、とれもうれしい気持ちになります。婚約指輪を結婚指輪に重ねて着けることで「沢山着けてくれている!」と喜んでくれることでしょう。
相手から贈られた指輪を常に身に着けることは愛情表現にもなります。ぜひパートナーの前では重ね着けをしてみてはいかがでしょうか。
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けするデメリット
婚約指輪と結婚指輪を一緒に着ける際に、知っておいた方が良いデメリットがあります。
以下の4つです。
- 指輪同士がぶつかって傷が付きやすい
- 見た目のバランスが悪い重ね着けかも
- 指輪の着け心地が悪く感じることがある
- 重ね着けが相応しくないシーンがある
指輪同士がぶつかって傷が付きやすい
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けすると、それぞれの指輪の凸凹やダイヤの位置や大きさによって摩擦が起こり、お互いに傷が付いてしまう場合があります。
硬度が高い素材と柔らかい素材の重ね着けは、柔らかい方へより多く摩擦による傷をつけてしまう可能性があります。指に着けている以上、硬度が高い指輪にも小傷はついていくものですが、2本で傷の量に差が出てくる場合があるでしょう。傷はいずれつくものではありますので2本の素材の違いを気にしない人は多いですが、ダイヤモンドの位置や大きさについては気を付けた方が良いでしょう。
例えば婚約指輪のダイヤモンド部分が結婚指輪に当たるような重ね着けの場合、ダイヤモンドによって結婚指輪に大きな傷を日常的に付けてしまう可能性が高いです。同様に、結婚指輪にセットされたダイヤモンドが金属部分よりはみ出るような大きさの場合、婚約指輪に傷を付けやすくなる原因にもなります。
重ね着けを考える際は、婚約指輪と結婚指輪のデザインについて気を付けてを選ぶようにしましょう。
見た目のバランスが悪い重ね着けかも
人によって似合う指輪が違うのと同様に感性にも個人差はありますが、重ねて着ける場合に一般的に好まれるのは「バランスが良い」2本です。例えば結婚指輪がV字のラインなら、そのラインにダイヤモンドが収まるようなデザインの婚約指輪が好まれますし、全く同じV字ラインにしたいという人も多いです。おすすめの重ね着けの選択肢は、その店のスタッフがよく知っている筈なので、心配な場合は聞いてしまう方が悩まずにスムーズな選品ができるでしょう。
指輪の着け心地が悪く感じることがある
指輪を着けていると、指が圧迫されているように感じる人もいるでしょう。また重ねて着けると重さが2本分になりますので、1本で着けている時よりも指に負担を感じやすくなります。また指輪を重ね着けする際、2本目の指輪の位置が関節近くへ来るため、1本で着けている時に比べると圧迫感を感じやすくなるようです。
婚約指輪と結婚指輪との重ね着けに慣れてしまえば気にならなくなりますが、指への負担を最小限にするために、つけ心地が良い指輪や幅が太すぎない指輪を選ぶなど、気をつけて見るといいかもいれません。
重ね着けが相応しくないシーンがある
前述したとおり婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けることで手元は華やかになります。パーティや祝いの席などにピッタリの重ね着けではありますが、向かないシーンがあることも忘れてはいけません。華美な装いを禁止されているシーンでは、結婚指輪1本の着用は認められていても婚約指輪との重ね着けはNGとされる場合もあります。
代表的なのは弔辞(お悔やみ事)です。キラキラ光る装飾品がマナー違反とされているため、婚約指輪だけでなく、華やかなデザインの結婚指輪の場合は2本とも外すようにしましょう。
大切な指輪を着けることで周囲の人が不快な思いをしないためにも、事前にマナーやルールを確認しておきましょう。
重ね着けする婚約指輪と結婚指輪のおすすめの組み合わせ
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けする際のおすすめの組み合わせとして以下の3つが挙げられます。
- セットリング
- 同じブランドのリング
- 別のブランドのリング
セットリング
婚約指輪と結婚指輪には、セットリングと呼ばれるものがあります。セットリングとは重ねて着けることを前提に組み合わされた2本のことで、見た目のバランスの良さは勿論、指輪同士の摩擦を配慮したものであることが多いです。重ねて着けた時の統一感がブランドお墨付きの2本な筈ですので、迷った時にはセットリングを見せてもらうと良いでしょう。
同じブランドのリング
ブランドにはそれぞれのストーリーやコンセプトがあり、複数のシリーズを展開しているブランドもあります。そのためセットリングでなくても、同じブランドやそのブランドが展開する同一のシリーズのものであれば、婚約指輪と結婚指輪を重ね着けした際にバランスが良くなることが多いです。
またブランドごとに、ジュエリーの素材の配合やダイヤモンドの質が異なります。違うブランドとの組み合わせは、色味や雰囲気に微妙な差が生まれることがあるでしょう。婚約指輪と結婚指輪が同じブランドであれば、重ね着けした際にそれぞれの素材や明るさ、ダイヤモンドの質などが統一されますので、自然な印象になりやすいです。
別のブランドのリング
別のブランドの婚約指輪と結婚指輪であってもブランドのコンセプトや雰囲気が似ていれば、違和感なく重ね着けできる可能性があります。またシンプルなデザインの指輪であれば、違うブランド同士でもバランスが良くなる傾向があります。
婚約指輪と結婚指輪をそれぞれ異なるブランドで選ぶ際は、できればどちらか一方の指輪を先に購入し、実際に重ね着けの試着をしてみると良いでしょう。
重ね着けする婚約指輪と結婚指輪の選び方
婚約指輪と結婚指輪を選ぶ際に重ね着けを考慮せずに選んでしまうと、後悔が生まれてしまう可能性があります。重ね着けを想定した婚約指輪と結婚指輪の選び方としては、以下の3つを念頭に入れておきましょう。
- 2本の形状のバランスを見る
- 2本の素材を考えて選ぶ
- 2本の装飾を考えて選ぶ
2本の形状のバランスを見る
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けした際にバランスが良いと感じやすい指輪の特徴は「2本に一体感があること」です。
例えば、2本の間に隙間が生まれないセットリングは大変人気があります。
セットリングではなくても、ストレートライン同士、V字ライン同士のリングにそろえることで隙間のない重ね付けができることが多いです。ぴったりと重ねられれば華やかな指輪を1つ着けているように見えるので、違和感なく美しいコーディネートが自然と出来るようになります。
ぴったりと重なる場合、見た目の重厚感が増すため「もっと軽やかな印象にしたい」という人も少なくありません。この場合、あえて隙間を作るというコーディネートもありますが、指輪との摩擦など配慮すべきこともありますので、店頭スタッフに注意点などを聞いておくと良いでしょう。
2本の素材を考えて選ぶ
貴金属は種類によって硬度が異なります。例えばK18とPTの指輪をそれぞれ重ね着けする場合、K18のデザイン部分がPTの指輪にあたることで小傷を作る原因になる可能性もあります。とはいえ異色の指輪を重ね付ける「コンビネーション」というコーディネートは大変人気がありますので、心配な場合はお互いの摩擦のリスクが少ないデザインを選ぶようにしましょう。それでも心配な場合は、なるべく素材は同じものを選ぶようにすると良いでしょう。
2本の装飾を考えて選ぶ
婚約指輪と結婚指輪には様々なデザインがありますが、中には指輪の幅を越えるダイヤモンドが埋め込まれた指輪や、指輪のアームの形状に突起があったり、側面に装飾が施された指輪もあります。このようなデザインの場合、一方の指輪の金属部分に当たることで摩擦が生まれ、傷を付ける原因になりやすいです。
それぞれの指輪に付いているモチーフやダイヤモンドの大きさに注意しながら、組み合わせを選ぶと良いでしょう。
まとめ
婚約指輪と結婚指輪の重ね着けには、夫婦の永遠の愛を封じ込めるという意味があります。重ね着けをすることでお互いの存在を常に近くに感じられたり、プロポーズや結婚式のシーンを日常生活の中で思い出しやすくなったりするでしょう。また指輪を重ねて着けることで手元が華やかになるため、コーディネートのアクセントになります。
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